株式投資する投資先の選び方(判断材料編)

今回は投資先となる企業(銘柄)の選び方から判断材料編と題して、具体的な判断材料となる要素をまとめていきます。

株式取引は同じ銘柄でもタイミングによって上がるか下がるかの分かれ目があることはご存知の通りかと思います。
タイミングが最も重要と考える投資家の方も多いでしょう。

たとえ将来的に有望な企業であっても、株価が高いところで買ってしまったら利益を出すのは難しくなります。
逆に安いうちに買っておけば勝てる確率はグンと上がります。

誰しも勝ちたいという思惑は同じですが、それでも株式投資で失敗する・負けてしまう人がいるのも事実。
私自身も失敗ばかりで決して偉そうなことは言えませんが、少なくとも投資をする際の判断材料をしっかりと確認したかどうかは自分の取引で大事にしている要素の1つです。

せっかく誰でも利用できる判断材料を確認せず、感情や勢いで取引してしまえば失敗する確率の方が高くなります
もし成功して利益を出せたとしても「偶然」の可能性が高く、その後の知識やノウハウの蓄積になりません。

そこで今回は私自身もしっかりと自分の取引に意識して活かすため、判断材料となる要素をまとめていきます。

株価チャート・ローソク足

まず何と言っても欠かせない判断材料が株価チャートローソク足です。

株価チャートは各企業が上場した時から現時点までの株価の動きを分かりやすく可視化したグラフです。
パット見ただけで、株式投資をやっていない人でも順調に伸びている企業なのか、浮き沈みが激しいのか、あるいは横ばいなのか一目で分かります。

株価チャートには縦長の棒が並んでおり、これがローソク足です。
つまり株価チャートはローソク足の集合体とも言えます。

チャートは期間ごとにローソク足をまとめた切り替えが可能です。
よく使われているのは5分ごとの「5分足」、1日単位の「日足」、週単位の「週足」、月単位の「月足」です。

例えば日足で見れば右肩上がりの企業だとしても、月足でみると右肩下がりの動きをしている企業も少なくありません。
どちらが良い悪いではなく、長期的に見てどうか、短期的に見てどうか、という判断材料となります。

そしてこの株価チャートを形成するローソク足は株価の動きを分かりやすく表現するために用いられています。

ローソク足の見方

ローソク足は1日の株価の動き(始値・終値・高値・安値)を1本のローソクのような形にまとめていることからローソク足と言われています。

ローソク足の見方として重要なのは陽線と陰線、そして上ひげと下ひげです。

分かりやすく図を表示しましょう。

考え方はシンプルです。

陽線が出ていれば始値より終値の方が高かったことを意味しているので、良い傾向です。

そして重要なのは、陽線が続いている傾向にあるかどうかです。
1日だけ陽線が出ていても翌日には下落する可能性はありますが、それが続いていれば良い傾向にあります。
もちろんいずれは止まる時は来ますが、1つの判断材料として重要です。

また、上ひげと下ひげも重要です。
特に下ひげが長く伸びた陽線(下影陽線)もしくは陰線(下影陰線)が安値圏で発生すると、株価が上昇に転じるチャンスと言われています。
なぜなら、下ひげが伸びるということは安値が伸びることを意味するので売りが強かったことを意味します。
しかし、最終的には買いが強く、株価が戻ってきて終わると下ひげが長くなります。

要するに下がりはしたけど、押し戻す力(=買いの力)が強かったことを意味するので、翌日以降、さらに買いが強くなって株価が上昇する可能性が高いのです。

もちろん必ずそうなるとは言えません。あくまでも1つの判断材料ですが、重要な材料です。

そして逆も然り、高値圏で上ひげが長い上影陽線または上影陰線が発生すると下落のサインと言えます。
買いが強くひげは伸びたが、最終的には売りの方が強く株価が押し戻されてしまったことを意味します。

これだけで全ての判断はできませんが、往々にして早めに売却するのが吉と出ることがあります。

トレンドを読む

このようにローソク足の集合体である株価チャートを俯瞰してみると、その企業(銘柄)の傾向が分かります。
同じことは日経平均株価にも言えますが、こうした傾向を株式投資ではトレンドと言います。

トレンドは3つあります。

上昇トレンド

株価チャートが右肩上がりになっている状態は上昇トレンドと言えます。

段々と株価が上がっている状態なので、基本的には陽線が多く出る傾向にあります。

とはいえ、必ずしも毎日陽線が出て高値を更新するとは限りません。
ある程度まで上がって一旦陰線が出て下落することはあります。
しかし、またすぐに上昇していき、全体として上昇傾向にあれば上昇トレンドです。

このような上昇トレンドの中で買い、利益確定をしていく戦略を順張りと言います。

ここでポイントとなるのがサポートラインです。
サポートラインとは、株価の上値と下値において、それ以上(あるいはそれ以下)にならず反転するポイントの繋がりです。

例えば下値のサポートラインでいえば、ある一定の株価まで下がると上昇、また下がっても上昇という形で株価を下支えするような動きになります。この下値のポイントを線で繋げていくと一本の線が通っているように見えます。

厳密にいくら、という株価の決まりはありませんので、細かい株価にこだわらず俯瞰してみることが重要です。
専用のツールなどを使えば自動的に表示されることもありますが、基本的にサポートラインは自分でチャートを見て、自分で引くのが一般的です。

そして上値のサポートラインも同様に、ある一定の株価まで行くと、それ以上は伸びずに一旦下がり、また上昇していくというイメージです。

上下どちらのサポートラインも上昇トレンドにおいては緩やかに右肩上がりで繋がります。

上昇トレンドで押し目狙い

上昇トレンドでの買いのポイントは押し目と呼ばれる、上昇トレンドの中でも一旦下がったタイミングで買うことです。

先ほども書いたように、俯瞰してみると上昇トレンドの中でも、どこかで一旦下がるタイミングがあります。
理想を言えば、下値のサポートラインまで下がったところで買い、そこから再び上昇して上値のサポートライン付近で売るのが理想です。
とはいえ、あくまでも理想なので、現実的にはその範囲の中でしっかりと利益確定することが最も重要です。

厳密にサポートラインを読むことは簡単ではないので、ざっくりとそのイメージだけ意識しておくといいのではないでしょうか。

あまりサポートラインにこだわりすぎて判断が遅れると、せっかくの利益が減少する可能性や、最悪の場合損失に転じてしまう恐れもあります。
これがまさに、下値のサポートラインを大きく超えるような動きがあった場合は要注意。
上昇トレンドが終わりを迎える合図なので、欲を出さずに利益確定するなり、早めに売るのが無難です。

もちろん、その後にまた上昇する可能性はありますが、この辺りのリスクヘッジはご自身の資金や保有する株数などによっての判断となるでしょう。

いずれにしても重要な判断材料であることは間違いありません。

下降トレンド

上昇トレンドと真逆の状態なので、詳しい説明は割愛します。

基本的に下降トレンドの銘柄を買うのはリスクがあるため、上値のサポートラインを超えて上昇に転じそうなタイミングまで待つのが無難と言われています。

しかし売りが優勢の傾向なのでチャンスとも言えます。

このように多くの投資家が売りに出てるところを買いに行く、つまり他人と逆の行動に出ることを逆張りと言います。

どちらが良い悪いということはありません。
自分自身の好みや感覚で決めても問題はありません。

正解は利益確定して利益を出すことです。

横ばい(ボックス相場)

上昇と下降があれば横ばいもあります。

株式投資では横ばいに動く株価チャートのトレンドをボックス相場と言います。
先ほど書いたサポートラインが右肩上がりでも右肩下がりでもなく、おおよそ並行線となります。

上値と下値、それぞれのサポートラインの中で上がったり下がったりするので、どちらに向かうか判断が難しいところです。

基本的には企業の財務状況に問題なく、事業内容も将来性や新規性がある場合には、どこかのタイミングで上昇トレンドに入る場合が多い傾向にあります。

つまりボックス相場のうちに買って様子を見ておき、あるきっかけで上昇して上昇トレンドに入ったら利益確定するのが狙い目となります。
しかし、その「きっかけ」が難しいところです。

企業によっては1年くらいボックス相場が続き、ある日突然、何かの好材料が発表されて急上昇することがあります。
その間に他の銘柄に目がくらみ、動きが無いからと売ってしまった後に上昇する、なんてことも日常茶飯事。

私自身、大きな損失を出した失敗は今のところありませんが、このようなボックス相場で我慢できずに売ってしまい、その後に上昇したという経験を何度もしています。
これは損失という失敗ではありませんが、得られたはずの利益が得られなかった、つまり機会損失したという意味では失敗です。

こうした経験をする度に反省しています。

私の話はさておき、ボックス相場の場合は企業分析をより入念に行ない、少なくとも2~3ヵ月は保有する覚悟で投資するのがオススメと考えています。

自戒の念を込めて。

移動平均線

移動平均線も株価チャートに表示される指標で、株価の大まかな傾向を表します。

移動平均線とは過去の終値の平均値を結んだものです。
これによって、その企業の株価がどのように動いてきたのか分析することができ、投資の判断材料となります。

移動平均線は短期の5日移動平均線と長期の25日移動平均線がよく使われています。

先ほどのサポートラインと似ていますが、トレンドを読む1つの判断材料として、ゴールデンクロスとデッドクロスがあります。

ゴールデンクロスとは

ゴールデンクロスとは25日移動平均線を5日移動平均線が下から上へ突き抜けることをいいます。

つまり、それまで長期より短期の株価が平均して下回っていた傾向から上に抜けていく傾向に変わるポイントとなるので、そこから株価が上昇していく可能性が高いと言われています。

つまり買いのタイミングの判断材料となります。

もちろんゴールデンクロスが発生したからと言って必ず上昇する保証はありませんので、その他の指標や傾向も加味して判断したいところです。

デッドクロスとは

デッドクロスとは25日移動平均線を5日移動平均線が上から下への突き抜けることをいいます。

ゴールデンクロスの逆パターンなので、売りタイミングの判断材料となります。

板情報

これまで株価チャートを使って判断材料を見てきましたが、最後にご紹介するのが板情報です。

これは株価チャートとは関係ない全く別の指標です。
指標というより「現実」と言ったほうが正しい表現かもしれません。

板情報とは簡単に言えばその時点での注文状況です。

このように真ん中に株価が並び、現時点の株価が中心にあります。
左右にそれぞれ出されている注文数が表示されています。

左が売り注文(売り気配)で、右が買い注文(買い気配)です。

最初は左右どっちがどっちか分からなくなりやすいですが、自分が実際に注文するときをイメージすると覚えやすいです。
誰しも売る時は高く売りたい、買う時は安く買いたいものです。

つまり買う時は安く=低い株価で買いたい、売る時は高く=高い株価で売りたいとイメージすれば左が売り気配、右が買い気配と覚えやすくなります。

この板情報も買うか売るかの判断材料となります。

具体的には、例えば左側の売り気配の方が買い気配より多い場合、多くの投資家が売り注文を出している証拠です。
売りたい人が多いということは株価が下がる可能性が高い、もしくは下降トレンドの可能性があると言えます。

逆も然りで、右側の買い注文が多ければ人気を集めている証拠なので、上昇する可能性があります。

ただし注意点もあります。これらはあくまでも注文の数量です。
例えば9時ちょうどに入った注文が10分後に約定せずキャンセルされた場合、その後の板情報で注文数は変わります。

あくまでも板情報は「その時の注文状況」なので、現実的には1秒単位で変化します。

そういった意味で買い気配が強いから必ず上がるとは言えませんので、やはり板情報も判断材料の1つと考えるのが妥当です。

ちなみに買いが強くストップ高になる場合、板情報の右側、上限いっぱいの株価の横に「S」と表示されます。

板情報に関しては奥が深いのでこの辺にしておきますが、また私自身もしっかり勉強して板情報だけで濃い記事がアウトプットできるように精進します。

総合的に判断して決断する

途中途中でも書いていますが、あくまでもこれらの要素を総合的に判断して決断するしかありません。

よく書店で株式投資に関する書籍のタイトルを見ると「チャートで稼ぐ」とか「平均線で稼ぐ」といった一部分だけを切り取った手法を紹介しているケースが目に入ります。

私自身、まだ成功しているわけではないので偉そうなことは言えませんが、その辺りの書籍を読んで為になった記憶はありません。

それよりも意外と株式投資に関する初心者向けの書籍の方がフラットに書かれているので参考になります。
また総合的な手法を紹介する書籍や、その著者の方の情報が役に立つと考えています。

もちろんゴールデンクロスのように有名なポイントをおさえておくのは重要ですが、結局、株式投資で勝つには他の投資家がやらないことをやる必要があります。

そういった意味でプロの投資家はあらゆるデータや知識を持っており、最終的には資金力で勝負してきます。
そのようなプロの投資家に対して私たち個人投資家が真っ向勝負しても勝てるはずがありません。
また市場の中にはコンピュータによる機械的な取引も数多く存在します。

こうした強者たちを相手に利益を重ねていくには、今回ご紹介した内容のそれぞれを判断材料の1つとして捉えて総合的に判断するしかありません。

また、ここでご紹介していない財務諸表の分析や事業内容の分析も必要です。

基本的な内容ではありますが、普遍的に通ずる本質的な要素でもあると私は考えています。

私自身も定期的にこの記事を見返し、基本を忘れないように株式投資に取り組みます。

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