株の基本・そもそも株とは?

株式投資をするにあたって様々な用語や指標、株の探し方など具体的な要素から勉強することは非常に重要です。
一方で、株の本質と言いますか、そもそも株とは何か?ということについても知っておくと、実際に購入する会社の株を検討する時の一助になります。
もちろん、株とは何かを知らなくても株式投資は出来ますし稼ぐこともできるでしょう。
既に実践している方にとってみれば「そんなの取引に関係ない」と言われるかもしれません。

ここでは、あくまでもこれから株式投資をしてみたい、証券口座も持っていない、といった株式投資初心者の方向けにアウトプットしていきます。

株と銀行の関係

株と銀行、一見あまり関係の無いように感じるかもしれませんが、私たちの生活では、知らず知らずのうちに銀行を通じて会社に投資をしています。

例えば、Aという銀行に100万円預けていたとします。いわゆる銀行預金ですね。
この銀行預金、今となっては小学生のお小遣いにもなりませんが、一応「利息」を受け取ることが出来ます。
要するに銀行にお金を入れておくだけでお金が増える仕組みです。
仕組みとしてはその通りですが、その利率が残念なもので、一例ですが三菱UFJ銀行の普通預金は金利0.001%です。(2019年5月1日時点)
つまり100万円預けても1,000円しか利息がもらえません。

そのため銀行に預けておくよりも他の投資にお金を回したほうがリスクがあるとはいえ、増える可能性も大きいと言えます。

なぜ利息を受け取れるのか?

では、この利息ですが、なぜ銀行はお金を預かっているだけで、微々たるものとはいえ、預金している人たちに利息が支払えるのでしょうか?
それは銀行の基本的な仕事はお金を貸すことだからです。

主に法人(会社)に対して、時として個人に対してもですが、銀行は多くの人から集めたお金を融資(貸し出し)して、その融資先からの返済に利子が乗ることによって利益を得ているビジネスモデルとなっています。

つまり、預金者からすれば自分が預けたお金が銀行によって会社に融資され、融資を受けた会社はその資金を使って事業を行ない、得た利益を銀行に返済し、その返済と同時に利子を支払うことで銀行に利益が入り、その利益がまた預金者に利息として戻ってくる、という流れになっています。

もっと簡単に言えば、ある意味で私たちが銀行に預けているお金を銀行が選定した会社に投資している、とも言えます。
銀行にお金を預けることは、間接的に株式投資をしている、と言い換えることも出来るのです。

しかし、前述の通り銀行預金の金利は非常に微々たるものですので、だったら直接自分で株を買ってしまった方がいいのでは?という発想になります。
何となく「銀行預金じゃたかがしれてるから株でも買ってみるか」という理由で始めた方は、実は理にかなっているのです。

実際のところ、私が株に興味を持ち始めたのも同様の理由で、これからの時代は銀行に預けておくだけでは何の資産構築にもなりませんし、お金は全く増えません。だからこそ自分自身で勉強し、何か実践しなければ!と考えている中で株式投資を始めています。
当然、銀行に預けていることが間接的な投資で、直接的な投資に切り替えよう、なんて発想ではありませんでしたが、結果としてはそうだった、ということになります。

資金調達の違いから見る株

今度は株(株式)を会社側から見てみましょう。
私も小さいですが会社を経営しています。会社経営をしていると絶対に付いて回るものが資金繰りです。

このブログは会社経営を発信するブログではないので細かいことは書きませんが、会社は現金が無くなると倒産します。
よくテレビなどのニュースで黒字倒産という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

なぜ黒字なのに倒産するのか?

実は私も会社を経営するまで本質的なことは知りませんでした。

簡単に説明しますと、黒字か赤字かというのは、あくまでも帳簿上の数字です。
帳簿とは決算書など会社の数字をまとめたものですが、これはあくまでも事務処理をするためのものです。
いくら数字上で利益が残っていても、例えば売上を回収するまでの間に支出がたくさんあって現金を使わなければいけない場合、資金がショートしてしまう恐れがあります。
支出とは仕入れだったら仕入れ代金、人を雇っていれば人件費、銀行から融資を受けていれば返済などです。

もちろん、それらの支払いが出来なくなった瞬間に倒産するとは限りません。
例えば付き合いの長い取引先で、やむを得ない事情があって少し支払いを遅らせて欲しい、といった交渉はできるかもしれません。
銀行の返済も、もちろん遅延することは経営上は大きなダメージですが、一度遅れただけですぐに倒産する、ということはありません。

とはいえ、一度そうなってしまうということは状況として良いはずがありません。
この辺りは私も非常に苦労しているところですが、要するにいくら数字上は売上がたくさんあって利益が残っていたとしても、その売り上げの入金が予定通り入ってきて、必要な支出はしっかりと支払いをして、それで初めて残ったお金が利益になります。

こうしたお金の流れを資金繰り(キャッシュフロー)と言いますが、これが上手くいかないと黒字でも倒産しうるのです。

会社が資金を集める方法

前置きが長くなりましたが、こうした資金繰りをスムーズにするために必要なことが資金調達です。
会社が資金調達する方法は大きく分けて3つあります。

  • 銀行から融資を受けること
  • 投資家から出資を受けること
  • 株式を発行すること
2つ目の投資家から出資を受ける、というのは様々です。極端な話、親や友人からお金を借りる、というのも該当します。

では、銀行から融資を受ける場合ですが、ここでのポイントは必ず返済する義務があることです。
厳密には途中で借り換えをしたりなどテクニカルな要素もありますが、ここでは割愛します。
要するに借りたお金は返しましょう、という話です。

一方で、株式の場合、株主から集めたお金を返済する義務はありません
株を買ってもらって資金を集めても、事業が上手く行かず株価が下がり続け、倒産してしまっても株主に返済する必要はなく、だからこそ株主も買った株がただの紙切れになってしまいます。

だからと言って闇雲に株式を発行することもリスクがあります。
例えば、そもそも魅力的な会社だと判断されなければ株を買ってもらえません。
株を買う側にとって重要なことは自分が出資(投資)したお金が増えること、あるいは配当金がもらえることです。
配当金を出したり、株価が上がって値上がり益を得られるようになる、ということは会社が順調な証拠です。

しかし、逆にマイナスの要素が多ければ多いほど自社の株は買ってもらえず、結果としてお金を集めることが出来なくなります。
最初から厳しいと分かっている会社に投資して紙切れになることを望む人は誰もいません。

とはいえ、会社側としては株式を発行し、それを買ってもらうことで資金を集め、その資金で事業を展開する、というのは有効な資金調達の手段です。

マネーゲームではなく投資家目線で

今回は私たち「株式投資をする側」と、株を買ってもらう「会社側」双方の立ち位置で書きました。
この仕組みを理解しておくと、株を買う時の会社の選び方に関する考え方が変わってきます。

私たち投資する側からすれば、大事な資金を預けるわけですから、より慎重に選定し、株を購入した後も定期的に状況をチェックする必要があります。
銀行の場合は、預ける銀行を慎重に選ぶということはあまりないと思いますし、一度預ければ特に何もしません。ただし、その分お金が増えることもほとんどありません。
株の場合は預ける先(投資先の会社)を選ぶことも重要ですし、株を買うタイミングや売るタイミングなども重要です。
銀行預金だったら、預けるタイミングや引き出すタイミングに重要性はありませんよね。(強いて言えば手数料が高い週末を避けるとか、その程度でしょう。)

このように、今まで何となく銀行に預けていたお金を株式投資に変える場合、株を買うという形で直接会社にお金を預ける以上、緊張感や責任感も増してきます。
しかし、その分だけ上手く行けば得られるリターンも大きくなります。

会社側からしても、自社の株を買ってもらうために努力し、会社や事業を成長させ、アピールする必要があります。
なぜなら前述の通り、銀行から融資を受けるよりも株式を発行したほうが返済義務が無いからです。
(もちろん、だからといって株式の方が楽とか簡単とかそういった意味では無いことはご理解いただけるでしょう。)

このように双方の立場を俯瞰してみたときに、株式投資をどのようなスタンスで取り組むか考えるきっかけになります。

いわゆるマネーゲームのような目の前の株価や短期的な要素だけを頼りに売り買いを続ける手法もあります。
しかし、こうしたスタンスだと株を買ってもらう会社側からすれば、あまり良いことはありません。
とはいえ、お金を稼ぐためにこうしたスタンスで取り組むと決めた方であれば、それを否定することもまた出来ません。

ただ、少なくとも私の場合は購入したいと思った会社がどんな会社なのか、どういった事業を展開しているのか、そういった要素を調べたり、あるいは実際にサービスを受けられる会社であれば利用したりもしています。

株式投資をする理由は人それぞれです。
株を買うタイミングも売るタイミングも人それぞれ。
綺麗事ではなく、お金を稼ぐこと、資産を構築することも重要です。

しかし、目の前の利益や数字、データだけに囚われて取引するより、様々な要素を加味したうえで株式投資をしていきたいと私は考えています。

分かりづらい内容になってしまったかもしれませんし、ここに書いたことが株式投資において物凄く重要かと言われればそうではありませんが、少しでも意識しておいて損はないかなと考えています。

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